50代女性、腰痛、痛みを探してしまう。
一つだけ咲いたオオイヌノフグリ、これは昨日のお昼頃、今朝は雲が多くて雨になる予報です。
50代女性、首、肩、腰と痛みを訴える部位が多く、何年も痛みを抱えてきていて、いろいろな治療を受けてきましたが、どこに行っても効果を感じるほどの症状改善を感じたことはなかったようです。
座位では右肩が下がり、脊柱が右に側弯しているので顔の正面は右に傾き、右腰が詰まっています。
どちらかというと痩せ型で、内臓が下がった胃弱の虚証、筋肉が弱く、猫背です。
触診で体が逃げることもなく、大したこりではありません。
整体やマッサージでは強い刺激を求め、自らも筋肉に強い刺激を続けてきたことで、神経や血管、筋肉が傷ついているようです。
伏臥位から指圧を始め、背中の指圧でおなかが動き始めました。
虚証は喜按(圧されることが嬉しい)ですから、自分で運動をするよりも指圧やマッサージを好む傾向にあるのですが、筋肉が細く弱いので強い刺激をすればすぐに傷つきます。
仰臥位の指圧、いくつかのストレッチやエクササイズをして、痛がったり、できないものはありませんでした。
しかし、仕上げの座位指圧をしていると「まだ腰がモヤモヤしている」とのこと。
ずっと痛みを探しているのです。
痛みのサイクルの悪循環を断ち切るには、痛みを忘れている時間を作ることです。
何かに没頭する、集中する、誰かのために何かをする、そして大切なことは痛みを探さないことです。
痛みを忘れている時は患部は安静の状態にあって、そのリラックスによって患部の血行は促進されています。
酸素と栄養を運び傷を修復するのは自らの血液です。
セラピストが血流を堰き止めている老廃物の詰まりを取り除く施術ができれば、あとは栄養と休養と運動で自らの力で時間をかけて体を修復していくのです。
私はこの指圧が体に届いているという手応えを感じています。痛みは体を動かすことで消えていくと思っています。
完璧を求めて小さな痛みを自分で探し続けていくと、それは痛みを増幅して大きな痛みとなっていきます。
長く続く痛みは疑心暗鬼を生み、症状の改善した部分よりも残った痛みを感じ取ってしまうこともあるでしょう。
しかし、具体的には姿勢を正し、筋肉をつけていけば首・肩・腰の痛みは必ず減ります。
私の気の魔法はどれくらい届いたでしょうか。
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