繰り返し説明して獲得する説得力。
今朝は霜が降りてお墓の花立ての水が凍り、霜柱が土を押し上げています。
昨日は頸椎手術後に首から肩甲骨の痛みが続く女性のお宅で指圧とストレッチをしてきました。
特にストレッチはお守りになっているようで、動きも良くできて、いつもよりも短い時間で往診が終わりました。
痛みを抱えている人、初めて肩が上がらなくなった人、初めてぎっくり腰になった人、指圧を依頼される方の病歴や症状は様々です。
指圧をするこちら側にとっては当たり前のことでも、初めての痛みに襲われた人には不安がつきまとっています。
「これは年齢的なもので特別な治療法はない」というような答えでも、何十回何百回と繰り返し説明していくうちに、その言葉には専門家としての信頼感が深まっていきます。
落ちてきた筋肉、下垂した内臓、減ってきた骨、今日明日に治るものではありませんが運動をすることで時間をかけて量を増やすことができ、腹筋や横隔膜や骨盤底筋を使うことで内臓の位置が上がります。
痛みの表現は様々、だるい、重い、チクチクするなどいろいろありますが、定番のツボ指圧やストレッチでは効いている実感がなく、微妙に位置や角度を変えると納得していただけるということがよくあります。
関節の可動域や神経症状の有無を調べる整形外科的検査を使って、除外できる病名や患部を特定し、たどるであろう経過をお伝えすることができれば不安を減らすことができます。
検査してわかったことと施術をしてわかったことを丁寧にお伝えしてください。
繰り返し何度も説明しているうちに、その言葉には薬としての言霊の力が増えていきます。
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