30代女性、肩こり、頭痛、体の左への傾き。
8月の終盤は不安定な天気が続き、31日の今朝も雨が降りだしてもおかしくない空模様です。
30代女性、主訴は長引く肩こり、肩こりがひどい時は頭も痛くなります。
座位の姿勢は体幹が左に傾き、右膝も左に傾いています。
猫背で頭は前に傾いていて首は強くこっている部位がありますが、肩上部僧帽筋はさほど強いこりではありません。
伏臥位から指圧を始め、後頭骨下縁の天柱から風池、完骨のラインは詰まっていました。
背中までがこっていて殿部以下は筋肉がしっかりと使われておらずむくんでいます。
上半身のこりと下半身のむくみと左に傾いた体、体のバランスの悪さが肩こりの原因です。
仰臥位では左大腿外側と右大腿内側下部がこっていました。左下肢は休めの形で棒立ち、右膝を左に寄せると大腿内側の内転筋群の下部がこります。
上肢では外側で橈側の手三里や合谷など大腸経のこりがあり、頭部顔面では右側頭筋に頭痛と一致するこりがあり、右鎖骨内側上縁の肋鎖の指圧では右の手指まで響く痺れが走りました。
全身指圧後、左に傾いた体のバランスを矯正するために右を下にした横臥位で上肢下肢を伸ばして、上の左下肢を斜め後方に着地させる股関節伸展+内転のストレッチを行いました。
今まで受けたマッサージではくすぐったいことが多かったそうなので、おそらく表面的な刺激しか受けたことがなかったのだと思いますが、指圧は最後までこりやむくみ、熱や痛みや気持ち良さなどの感覚を味わいながら受けられたようです。
本人が思っているほど「いわゆる肩のこり」はありませんでした。
頭や体の傾き、鎖骨と第一肋骨の間の詰まりなど、姿勢を正し、左右や上下の筋肉の使い過ぎと使わな過ぎをなくして全ての筋肉を程良く使う運動習慣を身につければ、ひどい肩こりや頭痛に悩むことはなくなるでしょう。
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