2019年10月31日 (木)
2019年10月30日 (水)
毎日動く、忙しく時間に追われることにメリットも。
今朝は霧で遠くの山までは見えません。大雨で土に残った水分が日の出後の気温の上昇で煙のようになってあたりを覆っています。
70代女性の指圧、肩や背中はこっていましたが、足に冷えはなく脈拍も落ち着いていて指圧中はよく眠りました。
右股関節痛も今は治まっているようです。忙しく仕事も家事もこなしていることが立ったり歩いたりする時間を増やすことになり、結果として股関節周囲の筋肉を強化することになっているようです。
季節の変わり目には体調を崩しやすいということでおなかの指圧では胃に張りを感じましたが、 時間に追われてやらなければいけないことがいつまでも減らないそうで、動物である人間が健康を維持するためにはそれは望ましい状況なのだろうとも思いました。
2019年10月29日 (火)
2019年10月28日 (月)
2019年10月27日 (日)
2019年10月26日 (土)
2019年10月25日 (金)
2019年10月24日 (木)
認知症でも調子がいい時、認知症の診断はなくても調子が悪い時。
今年の富士山の初冠雪は例年より3週間も遅くなりました。これから紅葉が広がっていきます。
昨日は2週間ぶりに80代女性のお宅で指圧、いたって元気で頭の回転もよく、よくしゃべり、指圧でおなかが何度も動きました。
指圧後は認知症の診断があるとは思えない活発さで部屋の片付けを始めました。
ほぼ90才の80代ですから自分の足で歩けて食事の支度も買物もできているので認知症という診断はなくてもいいのではないかと思うことのほうが多いです。
むしろこの日は着いた時から90代の旦那様が「外で怪しい連中がたむろしていた」と興奮していて、よほど風体の良からぬ人たちだったのでしょう、その興奮が治まらずに近所に知らせなければいけないと御自分でもう一度外へ確認に出かけていきましたが、もういなかったようです。
そしてそのことで気持ちが治まったのかすぐに昼寝を始めて、短い眠りの後はいつものように穏やかな笑顔になっていました。
認知症の診断があってもなくても、高齢になると我慢弱くなったり、頑固になったり、急に興奮したりすることもあるようです。
昔は年をとったら物を忘れるのは当たり前という感覚で、お年寄りは縁側の日なたでいつの間にかウトウトしているものだというもっとおおらかな見方が普通でした。
認知症という診断にはグレーゾーンがあって、高齢になると認知症のような時もそうでない時も誰にでもあるようです。
2019年10月23日 (水)
60代女性、今月に入って2週間で実母と義母が相次いで亡くなる。
雨が上がって今朝は秋らしい青空です。赤と緑の実は昨日の雨の水滴を溜めています。
60代女性、今月に入ってすぐに実の御母様がお亡くなりになり、それに引かれたように台風の後に嫁ぎ先で一緒に暮らした義理の御母様がお亡くなりになったとのこと、背中が丸くなって首、肩、背中がこっていました。
2つの葬儀を終えて体も心もクタクタだったのでしょう。
それでも指圧を進めていくとおなかが大きな音を立てて動き、こりがゆるんでいきました。
指圧後に健康診断の結果を見せて精密検査についての相談をされました。大変なことが続いても、良く生きようとする力は失っていないということです。
X線検査ではっきりしない画像があるようですが、それも去年のC判定がB判定になっていました。
何でもないかもしれないし、旦那様がタバコをやめられないそうなので副流煙で多少は肺にダメージがあるかもしれません。
いろいろとお話しをしたうえで納得して精密検査を受けることにするようです。
家族の死は最大級のストレスですから、それを間を空けずに2度も経験したのですから大きなダメージがあったはずです。
指圧が良く生きる力の助けになっていれば幸いです。
2019年10月22日 (火)
2019年10月21日 (月)
2019年10月20日 (日)
70代女性、友人の癌検診にお付き合いで行って皮膚癌の手術をすることに。
北に見える群馬の低い山から雲がわいています。先週の台風で山は多くの水を含んでいます。
70代女性、来るなり「皮膚癌の手術をすることになった」とのこと、友人の付き合いで受けた癌検診から来月の手術までは急かされるように決まったそうです。
「もっと説明がほしかった」とのこと、日帰り手術だということなのでそのお医者様からしてみれば詳しい説明はいらないくらいの当然の流れなのでしょう。
楽しみにしていた娘さんとの旅行はキャンセルになったそうです。
首、肩、背中、腰とこっていましたが、指圧を受けながら不安や不満を話すだけ話して心が軽くなったようです。
指圧後は最近ないほどの笑顔になって娘さんのお迎えの車で帰っていかれました。
体に痛みはなくても体の中ではいろいろなことが起こっています。
「春の桜の頃に旅行に行けるといいねぇ」と言うとニコッと笑いました。
大変なことがあっても笑えたら大丈夫、きっとうまくいきます。
2019年10月19日 (土)
指圧の母指はてこの支点であり作用点でもある。
今朝は雨、冷たい雨でレンズが曇っています。
昨日は原宿でアロマ指圧講座を受講されている方が、久しぶりにお友だちと一緒に指圧にいらっしゃいました。
指圧を受けた後、お友だちの指圧の時に何点かの指圧を見せてもらい、いくつかの他動的ストレッチも説明をしたうえでやっていただきました。
指圧は母指を圧し込まないということについてはわかってきているようです。
気づいた点をノートにメモしていたので、その勉強熱心な姿勢を持ち続けることができればもっと上達していくでしょう。
母指はてこの支点であり体重移動の作用点でもあります。
栓抜きのように、スプーン曲げのように、母指を動かさず皮膚表面に密着させて支点とすることで、大きな力が得られます。
2019年10月18日 (金)
主訴と実際のこりのズレをとらえる。
藤棚の上にあったカラスウリが台風の後は地面近くまで垂れ下がっています。
自覚しているこりや痛みの部位と、実際に指圧してわかるこりや痛みの部位とでは多少ずれていることも大きくずれていることもあります。
「スクワットの筋トレで大腿前側がこっている」という主訴で、実際にこっていたのは大腿の内側と外側、ふくらはぎの内側と外側ということがありました。
下半身の主訴なのでいつもの上半身の訴えはありませんでしたが、左上腕三頭筋、左前腕内側の回内筋、右上腕二頭筋の指圧では痛みを感じる下半身よりもしっかりとしたこりがありました。
介護の仕事をされているので、寝たきりの患者さんのベッドからの移動の時に、左腕を背中に差し入れて右腕は脚の下に入れて、ベッドから自分の左腕の方向に持ち上げたという動きがあったようです。
体重測定の機械に不備があってしばらく抱きかかえていたということですから、スクワットの筋トレよりもこの時の立位の安定のために下肢内外側にブルブルと震えるような緊張があったのではないかと思います。
点で検査をしながら同時に治療もしていく指圧では、肩こりや腰痛でもその周辺の筋肉を点で圧していくことで、僧帽筋や大腰筋ではなく、その周辺の筋肉に原因があるこりを見つけることができます。
2019年10月17日 (木)
昨日のアロマ指圧講座「膀胱経」。
昨日の原宿生活の木のアロマ指圧講座は「腰痛と膀胱経」がテーマでした。
内眼角の「晴明」から始まり背中を下行して第5趾に終わる膀胱経を使った動きを簡単に示すと、走り幅跳びで踏切った直後の反り腰の空中姿勢です。
地面を蹴る、背中を反らすなど、反動で前方に速くて大きくて強い動きをするのが膀胱経の経脈が走る体の後ろ側の筋肉ですが、座位で猫背姿勢が続いて大股で速く歩く動きがなくなると筋力が弱まって脚がむくみ、さらに姿勢が悪くなってやがては内臓の病気にもつながります。
実技では伏臥位の基本指圧と、伏臥位、横臥位、仰臥位の膀胱経のストレッチ、ラベンダーとマジョラムを使った膀胱経の至陰から委中・委陽までのアロマオイルトリートメントを行いました。
やはり難しいのは指力や腕力を抜いてしっかりと広く母指指紋部を皮膚表面に対して垂直に当てて、それを支えに肘を伸ばし背中を起こすことで体重移動の指圧をすることです。
皮膚をとらえずに母指が前後や左右にずれれば深い部位に圧は到達せず、ねじれた揉み返しの刺激になります。
指力はいりません。力で圧しているうちは強い痛みがある方には通用しません。
硬いものにぶつかったら戻ってくればいい、次に圧す時は少しゆるんでいます。
丁寧に、丹念に、そこが一番難しいところです。
繰り返しているとできるようになっていきますから、自分が疲れないように、受け手を疲れさせないように、視覚を切って触圧覚に集中してください。
2019年10月16日 (水)
パソコンのマウスを使って右の肩上部僧帽筋と小円筋のこり。
カリンの実が枝をしならせています。急に秋が深まりました。
40代男性、主訴は右肩こり、パソコン作業でマウスを使って右の肩上部僧帽筋と小円筋がこっていました。
デスクトップパソコンの大画面モニターを見ながらの作業で、マウスを動かす位置がどうしても外側になり、手首から先でマウスを動かしていても、外回しの時には肘屈曲で肩には小さい水平外転+外旋の動きが加わり、外旋筋の小円筋を使うことになったようです。
右肩を下制することができれば肩上部僧帽筋がこらないのですが、作業に集中していると肘屈曲では肩が挙がるのが普通です。
デスクの広さ・高さとモニター画面の大きさ・高さが絶妙に調整できれば肩の負担も減りますが、会社の備品がオーダーメードになるというのは予算的にもなかなか難しいことです。
全身指圧後、肩はゆるみました。最近パソコン作業が増えたそうで肩の筋肉のこりが体の使い方を伝えていました。肩の筋肉は「大変だけど何とかなる」と言っています。
2019年10月15日 (火)
2019年10月14日 (月)
2019年10月13日 (日)
嵐の夜が明けて。
昨夜の9時から10時半くらいまでは屋根が飛ばされるのではないかと心配になるほどの風が吹きました。
午後の3時半から緊急速報が10回くらい届きました。
近くの川が氾濫したようですが、家の周りは比較的雨量が少なかったようです。
とは言ってもスニーカーでは爪先立って歩きたくなるくらいの水溜りもあり、町の放送は浄水場の点検のため節水を呼びかけています。
霊園は飛ばされた葉っぱや折れた枝が散乱していて、葉っぱを集める集塵機の音が響いていました。
多摩川から千曲川まで水が溢れて、今現在孤立して大変な状況の方が多いのをテレビで見て、何度も大きな音で飛び込んできた緊急速報をうるさいと思った私ですが、いつか避難しなければいけないこともあるのだろう、明日は我が身と反省しました。
2019年10月12日 (土)
2019年10月11日 (金)
2019年10月10日 (木)
スポーツジムではなく、デイケアでもない、そんな需要。
今朝、台風に備えて側溝の掃除をしたらバケツ4杯分の土や枯草が取れました。未熟で残していたブルーベリーを採り、風で飛ばされそうな庭の小物を片付け、台風の備え第一弾が終了です。
昨日は80代女性のお宅で指圧、歩いていると膝の関節の曲げ伸ばしが引っかかって痛くなると以前言っていたことは嘘のよう、もうなんともないそうです。全身指圧の途中からウトウトとし、頭の回転が混乱せずに会話を続けるができていました。
初めて行ったデイケアは一回で嫌になり、もう行かないそうで、そうなると介護のサービスではなくスポーツジムにもないような高齢者向けの個人レッスンを続けるのが一番いい方法かなぁと思います。
自分の足で歩けて、日常生活動作にも不自由がなく、ほぼ90才ですが要介護の認定も受けておらず、初期の認知症という診断と脳賦活代謝薬の服薬中ではありますが御本人はいたってまともでお元気です。
デイケアで心身の状態が様々な人たちと一緒に脳トレや運動をさせられるのは納得できないという人がいるのは当然だと思います。
そんな方たちの需要に応えるセラピストやトレーナーが増えていってほしいと思います。
2019年10月 9日 (水)
60代女性、腰が指圧を跳ね返す、病が内臓に達しそうな仕事のストレス。
北風が嵐のように吹いて空が真っ青です。台風へ向かって引き波のように風が引きつけられているかのようです。
60代女性、主訴は全身疲労、首、肩、腰とこっていて下半身はむくんでいます。
パートの仕事で疲れ切って、ストレッチをする余力もないそうです。
2ヶ月半ぶりの指圧、今までこんなにこっていたことはありません。腰部脊柱起立筋は指圧の母指を押し返してきます。
仕事場に行く時は心臓がドキドキして帰りたくなるそうで、もうストレスは限界にきています。
このままでは交感神経の緊張で筋肉はより硬くなりやがて断裂し、表面の病証から奥の内臓の病気に移行していきます。
腹部大動脈のドキドキ、舌の中心の白苔と外縁の赤さから、血液循環の障害「瘀血」があって水の停滞もあり、病院では神経性胃炎くらいの診断はされるのではないかと思います。
指圧中は二人分の仕事をこなしていても評価されないことや、頭では辞めたいと思っていても、働き続けてきた自分が仕事をしないとうしろめたさのようなものがあるという本音が出てきました。
「幸せでない自分がそこにいれば周りも幸せでなくなる」、そんなお話をしながら指圧が終わり、いくつかのストレッチを覚えていただいて施術を終えると気持ちは決まったようです。
お金と同じくらい自分のために使える時間は価値があります。
「旅行に行っていろんなものを見てみたい」と言って帰っていかれました。
2019年10月 8日 (火)
40代女性、肩こり、右大胸筋と左腰部脊柱起立筋のこり。
ローズマリーの根元にシソが生えていました。どちらもシソ科、薬味、香りづけ、脳の働きを活発にする、消化促進など東西を代表するお役立ちハーブです。
40代女性、主訴は肩こり、右肩と左の腰が気になるとのこと、座位の触診で肩を外転させると左右の棘下筋がこっていて、その反対の内転筋である大胸筋は左右同時に軽く圧しただけで跳び上がるほどの痛みがありました。
やや体幹を右下に向けた猫背の手仕事で右肩内転内旋の姿勢から左背部を使って体を斜め外側に起こすとこのような部位にこりが生じます。
1ヶ月半ぶりの指圧で、深い小胸筋ではなく浅層の大胸筋を軽く触って痛いほどのこりがあるのはかなりこりが溜まっているということです。そして下半身はむくんでいました。
伏臥位背部の指圧中からおなかが動き、伏臥位の終わりでトイレに行き、仰臥位の指圧中もおなかが大きな音を立ててよく動いていました。
体は指圧で交感神経の緊張がゆるむと副交感神経支配の胃腸が動き出します。
こりが溜まっていましたが、指圧後の体の調子は良さそうでした。
2019年10月 7日 (月)
11月24日(日)午後2時~4時 原宿生活の木セミナー「健康貯筋の自重エクササイズ」。
アザミが咲いていました。キンモクセイはまだです。
昨日は11月24日(日)の自重エクササイズの構成を考えながら実際にやってみて、気がついたコツをレジュメに書き足したり、動きのイラストを描いたりしていました。
「長引く不調を改善」、「健康貯筋」と掲げてあるので、体の弱い人にもできて、効果が実感できるものにしたいと考えています。
実際にやってみると、脚の重さや腕の重さでもしっかりとした負荷になりますから、当日は参加してくださった方たちの様子を見ながら、回数を減らしたり、途中で休憩をしてもらいながらも、休憩中も貴重な時間を退屈させないように肩こりや腰痛のツボ圧しやストレッチなどを盛り込んでいこうと思っています。
2019年10月 6日 (日)
冬桜。
朝のウォーキングコースに冬桜が咲きました。今朝は時々雨が強く降っています。
70代男性、肩、首、腰とこっていて、最近は週の中盤になると疲れを感じるようになったきたということですが、脈は正常、冷えもなく、指圧中はおなかが動いて筋肉もゆるみました。
いつもは2週間おきに指圧をしていますが今回は5日多く間を空けての指圧でした。
季節の変わり目で朝晩は急に冷え込み、昨日のような真夏日もありますから体が環境の変化に折り合っていないということはあると思います。
心配はいらないと思います。疲れを感じたら早目に休憩を入れ、時間を見つけてはストレッチやウォーキングをすればで体は変わっていきます。
疲れを感じたら指圧も早めに来てください。必ず体は変わります。
2019年10月 5日 (土)
2019年10月 4日 (金)
昨日のアロマ指圧講座「肩こりのツボ」。
明日10月5日(土)飯能生活の木で「かぼちゃのアロマソープ作り」が体験できます(お問い合わせ TEL 042-972-1787)。
昨日の飯能のアロマ指圧講座は「肩こりのツボ」がテーマでした。
僧帽筋で考えてみると、起始は後頭骨下部外後頭隆起から停止は第12胸椎棘突起の広範囲にあり、脊柱の両側を下行する膀胱経の「天柱」から「胃兪」くらいまでは僧帽筋をゆるめる指圧ポイントになります。
僧帽筋の停止は、鎖骨外側3分の1、肩峰、肩甲棘ですから、肩上部外端の「巨骨」や肩甲棘周囲のツボがこりを緩める指圧ポイントになります。
筋肉の中心部を繰り返し強く圧して筋紡錘の働きで筋肉をより硬くしてしまうのを避け、筋肉の端にある起始停止を刺激して腱紡錘の働きで筋肉をゆるめることが、こりを改善する正しい考え方です。
もちろん多くの点を指圧する中には「肩井」のような肩上部僧帽筋の中心部も含まれていいのですが、僧帽筋のこりをゆるめるポイントは「天柱」や「巨骨」にあって、その間の筋肉は気持ちいいと感じてもらえる軽い当たりの指圧で点圧していけばいいのです。
実技では、こりとぶつからず、硬いものにあたったら戻る指圧を、伏臥位で後頸部、肩上部、肩甲間部、肩甲下部、仰臥位で腋窩後縁の肩甲下筋、鎖骨下部外側「中府」、胸鎖乳突筋胸骨頭起始部外縁の「気舎」など、私の肩こりの指圧で効果が大きいと感じている部位の指圧と、ラベンダーとロースマリー・カンファーを使った大腸経のアロマオイルトリートメントを「合谷」「手三里」「曲池」に注目して行いました。
実際に今仕事で施術をされている方で、指力が強過ぎて相モデルの実技で痛いと言われた方が何人かいらっしゃいましたが、当たりが強いのは屈筋を使う指力で圧の方向が捻じ曲げられているからで、指で圧すという固定観念を捨てて、皮膚表面にふわりと広く母指指紋部を当てるイメージで練習してください。
母指指紋部を支えとして肘を伸ばす、背中を起こす、下を向かない、息を吐く、自分の呼吸ストレッチになる指圧法が受け手にも自分にもリラックスをもたらします。
屈筋を使って施術の後半に握力が衰えるような圧し方は、施術の質にムラがあり、体の弱い方や痛みを抱えた方たちには害になります。
秋冬の講座が始まり、3月までの6回で全身の指圧と、上肢・下肢などのアロマトリートメント、ストレッチ、運動法が実技を通して学べます。自分も健康になる施術法を一緒に勉強していきましょう。
2019年10月 3日 (木)
痛みとまともにぶつからない、硬いものにあたったら戻る。
越辺川の土手にはまだたくさんの彼岸花が咲いています。日高市の巾着田は今週いっぱいが見頃だそうです。
昨夜の「ガッテン」では長く続く痛みの治療に、クリップボードを使って押し合うことで、痛みとまともにぶつかり続けている患者の意識に気づかせ、痛みから意識を反らしていく方法を紹介していました。
気分転換の散歩、小旅行、転地療養、湯治、趣味など、痛みでダメだとあきらめていたことでもやってみると何とかなるものです。
日々の痛みの具体的な内容を記録する痛み日記をつけることも、天候による対処法やストレスを回避して痛みの増悪を予防するためのデータとなります。それほど痛みが強くない時間の記録が増えていけば、安心感が得られ、対処法も増えていきます。
指圧・マッサージで、痛みが主訴の方に、痛い刺激でも良しとして施術をすれば、痛みの意識を断ち切ることはできません。
こりを潰そうとするのではなく、硬いものにあたったら戻る、それ以上痛みを与えない、気持ちのいい指圧を今日の午後は飯能生活の木で指導させていただきます。
2019年10月 2日 (水)
昨夜の「プロフェッショナル」世界最速三ツ星料理人 米田肇「食は希望」、そして指圧も希望。
昨日までと違って彼岸花が急に枯れ始めました。朝晩の冷え込みが強くなって花の役目が終わります。
昨夜の「プロフェッショナル」の世界最速で三ツ星料理人となった米田肇さんの試行錯誤を繰り返しながら食に取り組む姿勢には心を動かされました。
ディナーのみの営業で400種類もの食材を使い、最適の大きさや最適の調理温度、岩塩の一粒を置く距離まで0.1cm、0.1℃にこだわり、「点を狙って」ずっとバランスを探しているとのこと、「料理こそ最高のエンターテイメント」、五感を刺激し「明日も頑張ろう」と思ってもらえるような料理を創作し続け、「食は御客様にも自分にも希望」という言葉には信じる道を突き進む者のひたむきさと苦悩が滲み出ていました。
自分は器用ではないからと全ての料理を温度計で測りながら調理し、テーブルに届けるまでの1分半の時間を計算に入れて1秒と闘っていました。
同じ御客様に一度食べた料理を出さないので自分でハードルを上げてしまっているのですが、毎回の創作とギリギリまでの試行錯誤をプロフェッショナルとしての苦しみとやりがいにしているようです。
「今使える全ての食材を使いたい」と言う米田さんは、季節は変わり、体は変わり、食材の一つ一つの味が常に一定ではないこともよくわかっています。
メニューのアイデアが浮かばすに自殺まで試したことを語っていましたが、それは命がけで料理と向き合っているということでもあります。繊細さで自分を追い詰めないように仕込み終わりにジムでの2時間のトレーニングをしてマッチョになっていることも納得でした。
私の指圧もエンターティメントでありたいと思い、指圧とハーブティー、音楽、アロマ、鉢植えの花などで五感を刺激することを考えてきました。指圧は希望、そうあるためには毎回タッチを創作していかなければいけません。同じ御客様でも前回と今回は違います。
2019年10月 1日 (火)
「切るではなく切れる包丁」包丁砥ぎ師 坂下勝美さん、「圧すではなく自ずと圧せる姿勢」。
ハギと10月の空、今年はハギの開花も遅れました。
深夜に目覚めて「プロフェッショナル」の再放送で、包丁砥ぎ師 坂下勝美さんの仕事を見ました。
機械で角度を調整しながら包丁を砥ぎ、砥石、紙やすり、最後は包丁の峰を母指で滑らかに整えていました。
指にかなうものはないそうです。
「切るのではなく切れる包丁」を砥ぎあげるために気を配り全力で仕事をしていました。
世に認められるまでに30年かかったそうです。
食材との接触を最小限にして、食材の断面が滑らかに切れる包丁に仕上げるまでには、道具の選択や角度の調整と砥ぎの摩擦で熱のこもった包丁を休ませるなど、渾身の気配りと全力の集中の連続でした。
指圧も「(指の力で)圧すのではなく、自ずと圧せる構えと姿勢を作る」ことが必要です。
切れる包丁のように、指圧は母指への全身のわずかな体重移動が空気を分けて空気の通り道を作るような感覚があります。
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