昨日のアロマ指圧講座「肩こりのツボ」。
明日10月5日(土)飯能生活の木で「かぼちゃのアロマソープ作り」が体験できます(お問い合わせ TEL 042-972-1787)。
昨日の飯能のアロマ指圧講座は「肩こりのツボ」がテーマでした。
僧帽筋で考えてみると、起始は後頭骨下部外後頭隆起から停止は第12胸椎棘突起の広範囲にあり、脊柱の両側を下行する膀胱経の「天柱」から「胃兪」くらいまでは僧帽筋をゆるめる指圧ポイントになります。
僧帽筋の停止は、鎖骨外側3分の1、肩峰、肩甲棘ですから、肩上部外端の「巨骨」や肩甲棘周囲のツボがこりを緩める指圧ポイントになります。
筋肉の中心部を繰り返し強く圧して筋紡錘の働きで筋肉をより硬くしてしまうのを避け、筋肉の端にある起始停止を刺激して腱紡錘の働きで筋肉をゆるめることが、こりを改善する正しい考え方です。
もちろん多くの点を指圧する中には「肩井」のような肩上部僧帽筋の中心部も含まれていいのですが、僧帽筋のこりをゆるめるポイントは「天柱」や「巨骨」にあって、その間の筋肉は気持ちいいと感じてもらえる軽い当たりの指圧で点圧していけばいいのです。
実技では、こりとぶつからず、硬いものにあたったら戻る指圧を、伏臥位で後頸部、肩上部、肩甲間部、肩甲下部、仰臥位で腋窩後縁の肩甲下筋、鎖骨下部外側「中府」、胸鎖乳突筋胸骨頭起始部外縁の「気舎」など、私の肩こりの指圧で効果が大きいと感じている部位の指圧と、ラベンダーとロースマリー・カンファーを使った大腸経のアロマオイルトリートメントを「合谷」「手三里」「曲池」に注目して行いました。
実際に今仕事で施術をされている方で、指力が強過ぎて相モデルの実技で痛いと言われた方が何人かいらっしゃいましたが、当たりが強いのは屈筋を使う指力で圧の方向が捻じ曲げられているからで、指で圧すという固定観念を捨てて、皮膚表面にふわりと広く母指指紋部を当てるイメージで練習してください。
母指指紋部を支えとして肘を伸ばす、背中を起こす、下を向かない、息を吐く、自分の呼吸ストレッチになる指圧法が受け手にも自分にもリラックスをもたらします。
屈筋を使って施術の後半に握力が衰えるような圧し方は、施術の質にムラがあり、体の弱い方や痛みを抱えた方たちには害になります。
秋冬の講座が始まり、3月までの6回で全身の指圧と、上肢・下肢などのアロマトリートメント、ストレッチ、運動法が実技を通して学べます。自分も健康になる施術法を一緒に勉強していきましょう。
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