40代女性、左肩甲骨内側のこり、首はやや右側屈。
今朝は霜が降りるほどの寒さではないので、昨夜の小雨で湿った草に水滴が並んで、海ブドウのようになっていました。
40代女性、主訴は左肩甲骨内側のこり、一週間前からだそうで、後頸部から肩甲骨上部内側に停止する肩甲挙筋の停止部を圧すと主訴を再現する痛みがありました。
座位の姿勢は顔がやや右に傾いて左肩が挙がっています。後でわかることですが御本人の自覚では体が左に傾いているとのこと、つまり右に傾いた顔を正面に向けるために体幹を左に側屈させていたようです。
肩甲挙筋は肩甲骨を挙上させる筋肉ですから、肩甲挙筋がこっている人は左肩が挙がります。
顔のわずかな右への傾きが、右側頸部、左肩周囲、右背中、左腰と、右、左、右、左の対角線にこりを作っていました。
右利きの右斜め下を見る姿勢ではこのような対角線のこりが生まれます。
またパソコン作業などでは首をやや右下に向けて回旋させるので、左前頸部の胸鎖乳突筋もこっていました。
全身指圧後にこりはゆるみましたが、座位の姿勢ではやはりわずかに顔が右に傾いて左肩が挙がります。
左手を右側頭部にあてて首を左へ側屈させるストレッチで、顔が正面に向くように形状記憶させていくことをお薦めしました。
主訴は肩でも根本は首の傾きです。主訴の部位を触るだけで終わらせないように、よく観察してください。
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