40代男性、右後頸部のツボ「風池」に痛み、猫背、О脚。
昨日の雪は道や畑では消えましたが西の山には雪が白く見える部分もあります。昨日からの寒さでチューリップの花にも葉にも硬く閉ざす力が入っているように見えます。
40代男性、主訴は1ヶ月前から続く右後頸部で後頭骨際のツボ「風池」の痛みです。頸椎外側の筋肉の外縁が「天柱」、乳様突起の内側が「完骨」、天柱と完骨の真ん中に「風池」をとります。
座位では骨盤から弧を描く猫背でО脚、筋肉が発達していて胸、肩周囲、腕、背中とパンパンに硬くなっています。
下肢では左大腿の後側と外側がこっていて、右足はほとんど足趾に体重がかかっていなかったのでしょう、右土踏まずが平板の扁平足で硬くなっていました。
パソコン作業が多いそうなので、座位では猫背で左股関節が大きく外転し、右足は踵体重、左への上半身の傾きを修正するために、顔は斜め下を向きながら頸椎を右側屈させて右「風池」のしつこいこりとなったようです。
頭も顔もこっていましたから、このケースではこっていたのは全身、風池、完骨、大腿外側にこりがあれば胆経に注目して指圧をしていきます。
指圧後はゆるみましたが、もっと早く指圧をしておけば1ヶ月も我慢しなくてすみました。
このケースで右の風池だけを指圧しても改善は期待できません。
全身に点描画のように点圧をして、歪みを改善し、答えを出していくのが指圧です。
マスク着用、施術前、中、後とこまめな消毒に加えて、ガーゼを使って手、顔、頭、首などには直に肌に触れずに指圧をしています。
眼球掌圧の時に「息がかからないように施術者が顔を横に向ける」という指圧の基本は、指圧は感染症や体の弱い人のことを考えていたのだと新型コロナウイルスに恐々とする今つくづく思います。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 高熱並みの猛暑2日目の朝。(2022.06.30)
- 「コロナにヤナギの葉を煎じて…」、「AEAJ」No.104、ディオスコリデス「マテリアメディカ」にも、アスピリンのもとになった。(2022.06.29)
- 昨日梅雨明け、水不足が心配。(2022.06.28)
- 猛暑3日目、午前8時で30℃。(2022.06.27)
- 猛暑2日目の朝。(2022.06.26)
コメント