60代女性、胸骨から右の胸の痛み。
今朝は雲の多い空、時々急に眩しい晴れ間が開けて蒸し暑くなる安定しない天気です。家の前に広がる黄色い花はタンポポモドキ、ブタクサが正式名称のようです。これだけ数が集まると見応えがあります。
60代女性、前日の夕方に胸骨の中心から右胸部への痛みがあり、吐き気を伴う苦しさがあったそうです。コロナの時期に救急車を呼んで病院に行くのをためらって、一晩明けて往診に来てほしいという電話をいただきました。
電話の声が落ち着いていたことや体の右側の痛みということで、心臓以外に問題があるのではないかと思いました。
お宅にうかがうと寝込んでいることもなく、顔色が悪いということもなく、脈は正常、肩や腰の痛みでロキソニンを飲み続けていたことがわかりました。
鎮痛剤の副作用で胃潰瘍や十二指腸潰瘍になると胸部に痛みが出ることがあり、昨日は長年ストレスの素となっていた問題が一つ解決したという電話を受けた後に胸の痛みが始まったそうです。
急激なストレスからの解放も片頭痛などの痛みの原因となることがあります。
胸骨の中心の膻中を圧すと痛みがあります。その高さで肋骨に沿って右脇から背中へ触診していくと肩甲間部の真ん中やや下で肩甲骨の際に痛みを再現するポイントがありました。
胸の痛みが起きた昨夕には一過性の狭心症の症状があったかのかもしれませんが、今の痛みは右肩甲間部の詰まりが肋骨に沿って心臓のほうまで痛みを走らせた肋間神経痛の痛みと鎮痛剤で荒れた胃腸の痛みのようです。
全身指圧後、御本人も納得できた様子でロキソニンの服用はしばらくやめてみるということでした。
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