70代女性、脊柱管狭窄症、右下肢坐骨神経症状、右肩を挙げにくい。
今朝は冷たい雨、天気の悪い日が続きます。
70代女性、主訴は脊柱管狭窄症による右下肢の痺れ、近所の整体に通っていても良くならないとのこと、予約の電話は先日指圧をして具合が良くなった妹さんからだったので、舌癌の手術をしてから発語が明瞭でないことは御会いしてから知りました。
舌癌の手術後は右肩が挙がらなくて洗濯物が干しにくくなったとのこと、不整脈と高脂血症の薬を飲んでいます。
脊柱管狭窄があるのは右の第3と第4腰椎だそうで、胸椎の大きな後弯はありません。腰椎の前弯もほぼ正常です。
右肩が下がっていて、両側頸部、右肩関節の周囲は硬くなっていましたが、背中や腰に指圧をさせてもらえないような痛みはありませんでした。
殿部以下は左右ともに筋力が弱過ぎます。300m歩いて止まりたくなるという典型的な脊柱管狭窄症の症状はありますが、坐骨神経に沿ったこりはしつこいものではありません。
指圧中に脈をとって不整脈は感じられませんでした。伏臥位、仰臥位と全身指圧の後、右下肢外側と後側の坐骨神経症状は残っていますが軽くなりました。
そして洗濯物が干しにくかったという右肩は、バンザイができるまでに可動域が拡がっていました。
舌癌で舌の右側を切除した影響で、右の側頸部から肩を動かすと手術後には痛みが出やすくて、動かしてこなかったのでしょう。
帰りには中腰片足立ちで靴を履いていたので脊柱管狭窄症としては症状は軽いほうです。もっと体を動かしていけば坐骨神経症状が軽くなっていくでしょう。
いくつかのストレッチとエクササイズを覚えていただき、家で続けてもらうことにしました。
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