砥師森井鐵太郎さんの言葉「刀に怪我をさせない」。
守り柿一つを残して柿を採り終えました。腹を空かせた鳥が食べ、種が落ちて新しい芽吹きが生まれるかもしれません。採り尽さないということは種を存続させる知恵、持続的な恵みへの祈りです。
今朝届いた埼玉県の広報紙「彩の国だより」で、砥師の森井鐵太郎さんは「刀に怪我をさせない。寿命を縮める研磨はしない。今ある状態をいかに減らさず、その刀の美しさを発揮できるか。刀がなりたいように「美しく」することを考えています」と仰っていました。
これは指圧にも通じることです。
薄皮をはがすように全身を点圧で整えていく指圧は、力で押し潰したり、焼き肉の下準備のようにもみこむのとは違います。
傷ついた筋肉の傷を拡げ、増やすような「寿命を縮める施術」はいけません。
恒常性を持っている私たちの体は大きく変えられることを嫌います。
その日その時の体調に無理をさせないボディメイクが指圧です。
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