70代女性、頸椎に変形、両下肢の冷えと痛み。
風に揺れる葉っぱの音が今朝はカサカサに変わりました。秋の風、乾いた葉っぱ、太い木の幹にシメジのようなキノコが生えていました。
70代女性、主訴は全身のだるさと両下肢の冷えと痛み、ステイホーム期間は刺し子などの針仕事を続け、7月に両目に白内障が見つかり、8月末に右眼動脈の動脈硬化と頸椎の変形と診断されて、首の牽引などの治療を受けていますが症状は一向に良くなりません。
座位では胸椎の後弯が増強して円背の状態、骨粗鬆症があるかもしれません。
触診で側頸部と右肩上部に硬さはありましたが首に大きな異常はなさそう、全身の筋肉が弱くなっています。
神経痛症状のためのビタミンB12と鎮痛薬に加えて、高脂血症の薬と夜眠れないということで抗不安薬と睡眠薬を服用中、足がつったことで漢方の芍薬甘草湯は頓服で処方されています。
坐骨神経痛と下肢の閉塞性動脈硬化症の疑いを持って伏臥位から指圧をしていきます。
首、肩は特に問題なし、背中は硬くなっていましたが、腰以下は筋肉がゆる過ぎます。
指圧をして強い痛みはどこにもなく、坐骨神経痛や閉塞性動脈硬化症であればそんなわけにはいきません。
ステイホームによるサルコペニア(筋肉の減少)が一番近いのではないかと思いました。
仰臥位ではバンザイをしたので、背中が丸くなっているので腕をさげれば頭が浮いてしまうことがわかります。
肘、膝が伸び切らないので片足立ちやバンザイを頻繁にするとだいぶ違ってきそうです。
指圧後いくつかのエクササイズを覚えていただいて施術を終えました。
来た時はもうすぐ死にそうだという不安を抱えていたようですが、血流が良くなって体が温かくなり楽になったとのことでした。
病院では検査の結果に対して投薬や首の牽引をしていますが、首の変形はあっても軽症、高脂血症や不眠も、動いて筋肉を使うことで改善していくのではないかと思います。
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