2020年11月30日 (月)
2020年11月29日 (日)
めまい、吐き気、水の停滞、胆経と膀胱経のこり。
2mほどの若い柚子の木、大きな木になった柚子の実と比べると小ぶりで色が薄いのでレモンのようです。
70代女性、左の膝痛と坐骨神経痛、この日はめまいと吐き気、後頭部痛があり、左肩から尺骨神経に沿った左上肢外側で尺側の小腸経の痛みと、右肩からは橈骨神経に沿った上肢外側で橈側の大腸経の痛みがあります。
めまいと吐き気は水の停滞が原因と考えられます。
仰臥位で左上肢から指圧をしていくと左の腋窩や前腕尺側から熱が発散していきました。右の肩から上肢は大腸経に沿った典型的な肩こりの延長です。腱鞘炎やリウマチの痛みとは違います。
左の第8頸神経と第1胸神経が尺骨神経となりますから、頸椎下部から肩甲間部の上部に仰臥位の背中の隙間に手指を入れて背中を持ち上げることで神経の圧迫を解除していきます。脊柱の両側は膀胱経です。
手の甲をベッドに当てておけば受け手の体重を利用して小さな力で中指一本で背中にじんわりとした圧をかけることができます。
頸椎の手術歴がある方なので疲労の蓄積や寒さで上肢へ痛みが走ることが時々あります。
仰臥位の指圧を頭部、頸部前胸部、腹部、下肢とした後、横臥位の指圧で左殿部から下肢外側の反った胆経に沿った痛みが浮きあがってきました。
めまいは内耳のリンパの停滞、吐き気は胃内停水を疑いましたが、そのそもそもの原因は左の膝と坐骨神経に沿った痛みによって体が左外側に開き、同じ姿勢の連続が体側に沿った胆経のこりと左頭部の片頭痛のような水の停滞を作ったということのようです。
後頭部の指圧が気持ちいいとのことなので、強い痛みではないので脳梗塞の心配はなさそうです。
2020年11月28日 (土)
キノコの本体は筋膜と神経のように見える地中の菌糸。
今朝は暖かくなりましたが、時々風が吹いて落葉が吹き流されていきます。繁った葉が散って、木が痩せて枝が見えるようになってきました。
今朝のNHKBSプレミアム「美の壺」はキノコがテーマでした。
キノコの本体は、地上に出ていて胞子を飛ばして子孫を増やすあのキノコではなく、地中に広がった菌糸です。
菌糸は筋膜の中に神経が張り巡らされているような形をしています。
見えていてわかりやすいのがキノコ、見えていないところで命を維持するのに欠かせないのが菌糸です。
肩こりがキノコだとすると、キノコをとっても本体への施術ができていなければすぐにまた肩がこります。
肩に張り巡らされた神経や血管、筋膜、盛り上がったこりの周囲ではもっと広く患部が拡がっています。
見えないところ、手応えのないところまで緩めていくことが症状改善につながります。
2020年11月27日 (金)
帰国者の公共交通機関利用、車との擦れ違い。
アイビーに絡まったカラスウリ、赤が濃くなってクリスマスカラーになりました。
昨日のニュースで海外からの帰国者が注意を無視して成田空港から公共交通機関に乗り込む様子が放送されていました。
専用のタクシーは高額なので、今のままではこれからも電車やバスで帰宅する海外からの帰国者はいることでしょう。
海外との行き来ができるようになった今は、電車やバスを利用する時は油断できません。
またタクシーでは窓を開けるより、外気導入モードにしてエアコンの風量を最大にしたほうが換気の効果があることがわかったそうです。
こんなことも今まではわかっていなかったのですね。
外を歩いていて車とスレスレにすれ違う時は車内から換気された空気を浴びることになるので、これもまた油断ができないように思います。
飛行機や新幹線では座席の背もたれを倒してリクライニングにしていた時に飛ぶ飛沫は、倒していない時に比べてかなり危険なレベルになるそうです。
マスクをしていてもリクライニングがしにくくなりそうな雲行き、昨日のニュースで電車で帰った帰国者は大阪までの新幹線の切符を買っていました。
2020年11月26日 (木)
2020年11月25日 (水)
2020年11月24日 (火)
2020年11月23日 (月)
いらないものを取り除く。
今朝は風に枯葉が舞っていますが、冷たい風ではありません。
来年のために栄養を木に蓄えて、役目を終えて枯れた葉は角質が剥がれるように枝から舞い落ちていきます。
人間の体の新陳代謝は成長期には活発ですが、加齢によって衰えていきます。
老廃物を排出し栄養を組織に送る命の持続のためのサイクルが滞ると、むくみや肥満、痛みや不安など様々な症状に悩まされることになります。
子どもの頃は何も考えしなくても一晩寝れば回復していた体の疲れが、運動不足や同じ組織の酷使によってだんだんとしつこい不調となっていきます。
「圧して放す」、点圧のポンプの力で血行を促進して体の不調を改善していくのが指圧です。
体全体を「診断即治療」の点圧で健康にしていくのが指圧、枯葉が舞うのを見ながら治療室で舞った痛みやむくみはこんなふうに積もっているのだと思いました。
2020年11月22日 (日)
右肩関節後側の痛み、水平外転を戻す時に痛い→棘下筋停止部の傷か。
イチョウの黄葉が見頃、今朝は風のない穏やかな青空です。
70代女性、朝起きた時から右肩関節後部で上腕骨の付け根に痛みがあります。
肩関節の動きはほぼ正常、右肩を水平外転させてから戻す時に主訴の痛みが再現されました。
上腕骨付け根の後ろ側の大結節に停止する筋肉は棘上筋、棘下筋、小円筋で、水平外転は棘下筋の働きです。
表面には三角筋後部もありますが、表面を圧しただけでは主訴の痛みには到達しませんでした。
右肩を下にして寝ていたためにこの部位が血行不良となって潤い不足で少し裂けた「ぎっくり肩」のようです。
傷ができた時によく起きるのがストレッチ痛、こりならその筋肉を収縮させる動きで痛みが出ますが、傷は収縮させている時は傷口が閉じているので痛みは出ずに、ストレッチで傷が開いて痛みが出ます。
患部を避けた右肩周囲の指圧と全身指圧で血行促進しましたが指圧後はほとんどの肩の動きに支障はなかったものの、水平外転を戻す動きで痛みが出ました。
傷は小さそうなので右手、右肩に無理をさせないことで痛みは気にならなくなってくるでしょう。
潤いが足りなくなれば腰でも膝でも同じようなことが起こります。
同じ姿勢を続けないことと、こまめな水分補給は、乾燥する冬にも大切です。
2020年11月21日 (土)
右股関節痛、左股関節の可動域を拡げることも症状改善につながる。
昨夜から北風が時々窓を揺らします。東の筑波山を隠す朝靄が北風に吹き払われて山の姿が見えてきました。
70代女性、主訴は右股関節痛、右大腿の内側と後側の筋肉が弱くなっていますが毎日3000歩くらい歩いているそうです。
3ヶ月ぶりの指圧で背中は縮んでいました。
仰臥位左股関節屈曲+膝伸展の左大腿二頭筋のストレッチで、右股関節も軽く持ち上がって右股関節に痛みが出ました。
靴を履く時に股関節を曲げないように立ったまま履きたいということですから、かがんで靴を履くことで右股関節を曲げると痛みが出ます。
右の股関節をかばうため左の股関節も運動不足になって左右の股関節の動きが連動したようです。
左の股関節のストレッチは小さい動きから徐々に可動域の幅を拡げていくことで右との引っかかりはなくなっていきそうです。
右股関節の内転では痛みを再現しそうですが、バレーボールくらいの大きめのボールを両腿の間にはさんで右内転筋を鍛えることはできそうです。
テーブルに両手をついて右股関節伸展のエクササイズを小さい動きから行っていくと、今使っている右大腿前側と外側の筋肉と右大腿内側と後側の筋力の差が減って、3000歩の歩行がもっと楽に長く歩けるようになりそうです。
2020年11月20日 (金)
2020年11月19日 (木)
9ヶ月ぶりの原宿、アロマ指圧講座。
2月以来の原宿生活の木、ショーウインドウも自粛ムードが反映しているように見えました。
原宿の講座に車で来るのは初めて、調べておいた安い駐車場に入ることができました。
実技をするボディスタジオは窓を開けていましたが、気温の暖かさに助けられました。
飯能では部屋の仕切りを取り払って2部屋分のスペースで実技をしているのと比べると、原宿はその半分にも足りない空間のように感じます。
テーマは「首、肩、背中のアロマ指圧」、実技はアロマミストでラベンダー(ブルガリア産)とローズマリー・カンファーをリラックスと集中力の性質の相反する鎮痛の香りを香らせて相乗効果を狙い、手洗い消毒のうえ、手袋をしてタオル越しに相モデルで行いました。
指圧は強い痛みを抱えている方や体の弱い高齢者にも施術できるように1秒圧で、圧して放すポンプの力で動脈血の酸素と栄養を組織に届けるイメージで行いました。
圧して密着を強めるイメージではなく、皮膚の表面にフィットさせた母指指紋部でこりやむくみを吸い上げて流していくとイメージすると、その1点を支えとして肘を伸ばし背中を起こす指圧の体重移動に近づいていくことができます。
一人一人の方への実技指導のたびに感染予防のためにタオルを変えるのはなかなか大変です。
マスク越しですが都内のほうが乾燥が進んでいるような感じで、元気な人しか街を歩いていないはずなので、油断をしているなぁと思うマスクをしていない方も見かけました。
濃厚接触と密を避ける現状であっても、薬や手術ではできない痛みからの解放を可能にする手技が指圧です。
次回原宿のアロマ指圧講座は来月12月16日(水)午前10時から「頭部顔面 花粉症のアロマ指圧」です。
2020年11月18日 (水)
感染予防のアロマ指圧講座。
この池でカモは群れていますが、サギは離れた所で餌をついばんでいます。
今日は半年ぶりに原宿生活の木でアロマ指圧講座、感染予防の実技指導のために人数分の使い捨て手袋とタオルを持って出かけます。
次々に体を触れることはできなくなりました。
昨日の都内の新型コロナウイルス感染者は298人、この講座が価値あるものであるためにも手洗い、消毒、換気とマスクでここから感染者を出すわけにはいきません。
オイルを使わずに、直に肌に触れずにアロマオイルトリートメントと同じような効果をもたらす気持ちのいい指圧のテクニックを、ここでアロマセラピストの資格を取得した方には是非学んでいただきたいと思います。
直に肌に施術する濃厚接触を薄めても、効果の変わらない施術法があります。
2020年11月17日 (火)
2020年11月16日 (月)
2020年11月15日 (日)
体の動かし方がわかると不調が改善する。
イチョウの枝が伸びた畦道の田んぼの向こうに朝日、稲刈りが終わって冬支度が進みます。今朝は窓を開けて換気をしながら掃除や片付けができる暖かさです。
40代女性2週間ぶりの指圧、左に側屈癖があった首は右側屈のストレッチを続けて真っ直ぐに近づいています。下半身の筋肉の弱さも前回よりは体を動かす意識で変わってきています。
腕を使って両腕がだるいということでしたが、下半身を使って下半身からの血行が促進されれば疲労の回復も早まるでしょう。
マスクをして施術を受けていましたがハッカの香りをデフューザーで香らせていることを伝えるとマスクをずらして嗅いでみて「良い香り」とのこと、むくみとだるさがあるので速いテンポの指圧で施術を終えました。
このケースでは使わな過ぎの筋肉が多いことがだるさの原因となり、こりを治りにくくしていたので、体の動かし方がわかれば不調は改善できます。
今回は下肢後側の立位のストレッチも覚えていただいて指圧を終えました。
むくみを減らすことは内臓の炎症を抑える効果もあるそうです。
体が動かせる気温の時は短い時間でもいいから大股の速足で歩いておきましょう。
2020年11月14日 (土)
今朝は暖かい。
今朝は陽射しが眩しく風もなく暖かい、ウォーキング中に手袋をはずしました。食事中で油断をしていたハトに近づいても朝陽を浴びたまましばらくじっとしていました。
昨日も都内の新型コロナウイルス感染者は300人を超え、寒さでの換気不足と暖房と乾燥でウイルスが室内を舞うエアロゾル感染が増えているようです。
鼻や口からだけでなく、目の粘膜から感染することもあるので、花粉症用のメガネをして私は施術をしています。
花粉症用のメガネやメガネの上からかけるオーバーサングラスは100円ショップでも買うことができます。
手洗い、消毒、うがい、花粉症用のメガネ、外出から帰ったらシャワーに着替え、バランスの良い食事と運動、質の良い睡眠、できることはやっておきましょう。
2020年11月13日 (金)
80代女性、一回の指圧で左坐骨神経痛症状は改善、3週間ぶりの指圧。
朝7時を過ぎて陽を背中に浴びると急に暖かくなりました。今日も日中と朝晩の気温差が大きな一日になります。寒くなってからコロナの感染者数は増加、青々と力強いローズマリーなどのハーブを飲食に利用して体の防衛力を強めたいと思います。
80代女性、3週間前に左坐骨神経痛で指圧をして、それ以後は左の腰から下肢への痛みはないとのことです。今回の指圧では体幹がやや右に回旋していて右の肩こりと右坐骨神経伸展のストレッチで痛みがありました。
背中が縦に縮んでいるので若い頃と比べて身長は低くなっています。
伏臥位の指圧で背中を伸ばしていくと今回は痛みがないとのこと、脈ははっきりとしていてしかも落ち着いています。
冷えもなく、体調は良さそう、前回の指圧の後は長時間歩けるようになったそうです。
家で座っている時間が長いと背中が硬くなって坐骨神経症状の原因となるので、時々背伸びをすること、夜中のトイレの回数を減らすために寝る前にしばらく脚を高くして仰向けでテレビでも見ていること+立位の踵の上げ下げなどを毎日していただくことをお伝えして指圧を終えました。
2020年11月12日 (木)
干し柿の白い粉は傷を治そうとして出た糖。
雲の多い空が日の出に押し上げられるように東側だけ明るくなってうっすらと筑波山が見えます。今朝も冷えましたが乾燥が進んで車のフロントガラスは凍っていませんでした。
昨日は90才のお花の先生のお宅で指圧、指圧中におなかが動いて指圧後に起き上がる時には勢いがありました。
体のあちこちにメンテナンスが必要な部位がありますが、2週間毎の指圧が良い刺激になっているようです。
先日NHKの「美の壺」柿の回で、干し柿に白い粉を吹かせるのに、揉んだり、手ボウキで細かい傷をつけているということを知りました。
傷を治そうとして干し柿の中から表面に糖が沁みだしてきて白い粉になるそうです。
褥瘡などの傷を治すために外用薬として砂糖が薬として使われてもいますが、人間の体の中の余分な糖は組織を壊していきます。
強く刺激したつもりはなくても高齢者の皮膚は内出血しやすく、乾燥した肌は衣服が擦れても刺激になります。
軽い刺激でも細かい傷をつけてはいけないのが人間の体です。
2020年11月11日 (水)
60代女性、左肩痛、原因は首の右回旋と力が抜けないこと。
今朝は車のフロントガラスが凍結、風と放射冷却で東側を向いたフロントガラスだけが凍っていました。それでも日が昇ると真冬の格好ではまだ早いようで、耳まで隠れる帽子はウォーキングの途中から脱ぎたくなりました。
60代女性、主訴は左肩痛と左の顎の痛み、前回の指圧後しばらくは顎の痛みが消えていたそうです。
左肩を動かしてみると左肩外転で痛みが出ます。主訴と一致する痛みが左棘上筋にありましたが、肩が挙がらないということはありません。
伏臥位から指圧を始めるとしばらくは顔の向きと肩を置く位置が決まらずに向きを変えていました。
首、肩上部と軽い指圧でゆるめてから、背部の指圧では肩甲間部から胸椎の後弯が増強していて背筋の上半分が硬くなっていました。
殿部以下の指圧から顔や肩の位置が決まったようで、仰臥位の指圧では首が少し右に回旋している以外は特に問題ありませんでした。
全身指圧後、ラジオ体操第一の両腕を左斜め上に振り上げて体幹を左に回旋させる運動をしていただくと、首のやや右回旋が常になっているので、手先を見ることがやりにくいことを自覚していただけました。
このケースでは左肩はストレッチ不足、関節や筋肉が傷ついているわけではありません。
背中の緊張が強いのは、つい力が入ってしまうようで、肩の力が抜けないのは性格によるところもありそうです。
左の顎の痛みは左の首、肩の固定による筋緊張や、つい左奥歯を喰いしばってしまうことから左の胸鎖乳突筋や咀嚼筋のこりをともなった顎の痛みになっているのではないかと思います(咀嚼筋を支配するのが下顎前側にある三叉神経第3枝です)。
指圧後は左の肩も背中の筋肉もゆるみ、肩も顎も痛みはなくなっていました。
2020年11月10日 (火)
右膝痛から股関節痛も。
立冬を過ぎて咲いたゼラニウムの花は夏よりも色濃く咲いています。短くなってきた日照時間のエネルギーを利用して少数精鋭で命のバトンをつなげようとしています。
40代男性、主訴は右の膝痛と股関節痛、靭帯を傷めたという膝をかばって股関節痛にもなったようです。
仰臥位で右膝関節は最大屈曲ができましたが痛みはあり、右大腿前側で膝蓋骨上内側2寸の「血海」の指圧で症状の痛みが再現されました。
右股関節屈曲+膝屈曲から伸展させる抵抗運動大腿四頭筋の力が弱く、膝内側を傷めたために立位や歩行では膝を使わない分の負担が股関節にかかっていたようです。
右股関節の動きは硬かったもののこれは動かさな過ぎです。
伏臥位右下肢後側の指圧では脚が倍に膨らんだような感覚があったとのこと、これは右殿部以下の使わな過ぎのむくみと指圧による動脈血の血行促進とがぶつかって渋滞が起きたということでしょう。
全身指圧後、右股関節の詰まりがとれて歩きが楽になっていました。
変形性膝関節症とは違って、おそらく右内側側副靭帯を傷めたのだろうと思います。
大腿四頭筋のエクササイズを覚えていただきました。筋力の強化で右膝を使いやすくしていくことは可能だという手応えの指圧でした。
2020年11月 9日 (月)
点圧の血行促進だからしつこい頭痛に効く。
昨夜から吹いた北風が今朝もススキをなびかせています。ウォーキングの帽子を今日はキャップから冬用にしました。
予約が埋まっていて一日待っていただいた頭痛の指圧、薬を飲んでも効果は続かないようです。
右の片頭痛と後頭部の筋緊張性頭痛の混合性頭痛に加えて、風邪の治りかけの筋肉痛もあるようです。
左脇から肩甲骨内側を圧した時の肩甲下筋、右側頭骨乳様突起後縁の「完骨」、右三角筋後部から上腕三頭筋、右大腿外側腸頸靭帯中央「風市」からその上の外側広筋、右第一と第二中足骨間の「太衝」に強い痛みがありました。
ここから見えてくるのは、右下肢は外に開いていてО脚に使われ、右上肢は肘を伸ばし後ろに引っ張られる使い方があり、左肩は内転内旋で体幹の前で固定されている体の使い方が多かったということです。
完骨、風市は胆経ですから、右側頭部から下行する胆経のこり、これが片頭痛になっています。
指圧をしながらの問診で、頭痛の前に震えるほどの寒さを感じた日があって熱い風呂で温まったとのこと、これが風邪の引き始めのサイン、葛根湯の症状ですから肩こりや頭痛の原因の一つと考えられます。
全身指圧後、頭痛は解消できました。
薬で効かない頭痛が指圧で治るのは点圧のポンプの力で、こっている部位、むくんでいる部位などその状態ごとに刺激を調整しながら取りこぼしがないように血行促進をしていくことができるからです。
指圧の特長に副作用がないということが上げられるのは、この適量刺激に調整する集中力と技術があってこそ、もちろん内服薬のように胃を荒らすことはありません。
2020年11月 8日 (日)
患部を見つめないために歩く。
今朝は曇りでぼんやりと温かく、爽快ではないけれど不快でもない気温と湿度、道端にはピンクでも黄色でもない微妙な色の小菊が咲いていました。
指圧をして体の不調がなくなる人もいれば、体の不調に気づく人もいます。
患部を見つめ続ければ痛みを感じて動き辛くなり、マイナス要素が大きくなって体の不調が続きます。
「面倒くさいけれど…」でいいから、歩くために歩けるだけ歩くと、他に気をとられて患部を見つめない時間が生まれます。
患部への視線を反らすことができれば、筋肉や関節の状態は悪くないのにと思うことがあります。
傷の回復具合は変わらなくても、マイナス要素を探さないことで体調が良くなることはあります。
さて、これから昨日は予約があってできずに今日にしていただいた指圧が始まります。
2020年11月 7日 (土)
視床下部 室傍核のCRF神経が体内時計の抑制を受けて睡眠時には不活発に。
今日は立冬、白いサザンカが散って、小ぶりのピンクのサザンカが咲き始めました。
今朝の新聞に「名古屋大の研究チームが米科学誌に、室傍核のCRF神経が起きている時には活発に働き、寝ている時には体内時計の抑制を受けて不活発になることを発見したという論文を発表」という記事がありました。
室傍核は自律神経やホルモンの分泌を主る視床下部にあり、この発見により不眠の治療薬の開発が期待されます。
日光とメラトニンの関係だけでなく、そこから枝分かれした脳の働きの探求が地道に続けられていたのですね。
コロナで広がる不安を抑えることにもCRF神経の研究が役立つかもしれません。
昼は働き、夜は眠る、体内時計のリズムを乱さないように、冬に体を合わせていきましょう。
2020年11月 6日 (金)
腰痛のストレッチと感染予防のアロマ指圧講座。
昨日の午後、飯能生活の木の駐車場から店舗の東側を写した写真、美杉台の街路樹がグラデーションに紅葉しています。
昨日の講座のテーマは「腰痛のストレッチ」でした。
指圧は1秒圧で軽めに背中から足までを伏臥位で施術し、アロマランプでラベンダーを香らせました。直に肌に触れないためにオイルは使いませんでした。
施術者が行う他動的ストレッチでは指圧前、指圧後と仰臥位で大殿筋、中殿筋、梨状筋、大腿二頭筋、下肢後側全体(坐骨神経)を伸ばし、効果を確認しました。
最後に立位で背中、大腿後側、ふくらはぎとセルフストレッチをして講座を終えました。
講座やセミナーを受講している時は、コロナ以前の感覚に戻ってしまって、施術に気がいって、感染予防への注意を忘れてしまうというような場面もありました。
私の毎日の指圧でも講座でも、使い捨ての手袋をして、タオル越しに体に触れていくようにしています。
手袋ができない場合は余計なものに触れたらその都度手洗い消毒をして施術を再開します。
さっき新型コロナウイルスをもらったかもしれない、今もらうかもしれないし感染させてしまうかもしれないという注意をはらいながら、講座を続けられるようにしていきましょう。
2020年11月 5日 (木)
今日の午後は飯能で腰痛のアロマ指圧講座。
東京で木枯らし1号が吹き、庭のアオキは紅くなりました。
今日の午後は飯能生活の木で「腰痛のアロマ指圧講座」、ストレッチを中心に、腰痛の急性期や増悪期でも対応できるように軽い指圧と精油の芳香浴で腰痛改善を目指します。
タオルと手袋を使い、肌や衣服には直に触れないように施術をしていきます。アロマオイルトリートメントはしばらく行いません。
少人数で、いつもよりも広い空間で換気をしながら、私がコロナ以後続けている感染予防の実技をします。
手術や薬では効かないところにタッチは効果を示すことができます。コロナの時代が続いたとしても濃厚な接触になるからとタッチセラピーを途絶えさせることは大きな損失です。
2020年11月 4日 (水)
ランニングで背中が反って記録が伸びない。
地面に落ちた花びらで庭のサザンカの花が咲いていることに気づきました。ツバキは花ごと地面に落ちて、サザンカは花びらに分かれて地面に落ちます。
中3女子陸上選手、顧問の先生からランニングフォームの背中が反っていると指摘され、タイムが落ちています。
背筋を使い過ぎてこっているのかなと思いましたが、そんなことはありません。顧問の先生には腹筋がないからだとダメ出しをされたそうです。
殿部の筋肉はよく締まっていますが使い過ぎというほどではありません。下肢後側も同じようによく締まっていました。
腹筋は足りないというほどではなく、2年ほど指圧をさせていただいていますが、体の状態は今までで一番いいように思いました。
指圧中はよく眠り、リラックスできたようです。
ランニングフォームで背中が反る原因としては「後ろの筋肉が強い」ということがありそうです。
肘を後ろに引く力、爪先で蹴る力、体の後ろ側での力が前側よりもやや強くて推進力に軽くブレーキがかかっているのかもしれません。
改善策として、腿を少し高く挙げる、視線の目標をやや手前に置く、この2つをアドバイスさせていただきました。
大腿を挙上する腸腰筋の力を増やせば、拮抗する背中を反らせる脊柱起立筋の力は減少するので前への推進力が増します。
また視線の目標が遠いと背中が起きてくるので、いつもよりも少し手前に視線を落とすことで体幹をわずかに前傾させるようにします。
腹筋も他の筋肉もこれからもっとしっかりしていくので高校生になればタイムはもっと速くなります。心配はいりません。
指圧をして感じたアドバイスです。
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