母指は「握る、つまむ」ために発達した、だから指圧は圧すのではなく体重移動。
今朝は風も霜もなく、空は晴れて暖かい陽射しが降り注いでいます。
昨日の深夜、NHKBSプレミアムで「ヒューマニエンス」の母指の回を再放送していました。
サルの仲間から進化した人間の特長は発達した母指、石を道具として握るのに母指の発達は不可欠でした。
母指は道具を握ったり、潰れやすい果実を摘んだりする動きのために発達したのであって、指力で圧すために発達したのではありません。
だから指圧は指力で圧すのではなく、母指指紋部を皮膚表面に広く当ててそこに体重移動をします。
体重移動のために必要なのは「つまむ」という手の動き、皮膚の表面に密着させた母指に向けて、やはり皮膚表面をとらえた四指を「つまむ時のように」寄せていきます。
このつまむという手の形によって皮膚表面に密着した母指指紋部がしっかりと固定されて体重移動の指圧が可能になります。
小さなものをつまむ時の手の動きを、背中の平面や腕や脚の曲面でも応用して体重移動の垂直圧を作り出しています。
指力で突き破るように圧すことと指圧との違いは、つまむという横の動きを利用しながら体重移動の垂直圧に変換しているということにあります。
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