50代女性、上腹部痛。
庭のカロライナジャスミンが次々と花を開いています。周囲の色が豊かになりました。
50代女性、主訴は1ヶ月ほど前から続く上腹部痛、病院を受診して胃の検査では異常なし、肩から腕への放散痛や頭部顔面の痛みはなし、脈も正常、心臓の病気ではなさそうです。
触診では右の側頸部から背部に続くこりがあります。
血液検査で特に問題になるようなことはなかったそうです。
伏臥位で背部のこりがゆるみ、仰臥位の指圧ではウトウトと眠りました。
腹部の指圧で上腹部から下腹部まで大動脈からの拍動を感じましたが、腹部の基本指圧の後に上腹部に軽い手掌圧を続けていると腹部の拍動は治まっていきました。
黒色便はないそうなので出血を伴うような胃潰瘍や十二指腸潰瘍ではありません。
痩せ形の胃下垂タイプなので胃腸の働きが衰えていることに加えて、呼吸器の持病でコロナ感染に強い不安を感じているようなので、神経性胃炎というところでしょうか。
おなかに手を当てて痛いというほどの炎症ではなく、ずっとおなかに手を当てていてほしいというほど弱くもありません。
指圧で眠れるのですから、何かに集中している時には痛みを忘れているはずです。
痛みを見つめて痛みに集中すれば痛みは強くなっていきます。
薬では治らない痛みに指圧は効くことがあります。
病院で処方された薬は飲んでいて害にはならないと思いますが、こういうケースでは副作用のない指圧の方が効くと思います。
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