後頸部の指圧3点目、奇穴「頸百労」。
夜中に弱い雨が短い時間降ったようで地面が濡れています。今朝は雲の切れ間から青空が少し見えてきたので外を歩いていてホッとしました。
アロマ環境協会の古い機関誌を整理しようと中身を読んでいたら、参考文献として残しておきたい内容があって結局捨てることができませんでした。
その一つに奇穴「頸百労(百労)」などを紹介したツボ押しの記事、浪越の指圧ではおよそ後頸部の3点目にあたります。
天柱から後頸部を下がっていった真ん中よりやや下が百労です。
浪越の指圧では筋肉の端から端までをゆるめていくことが主眼なので、「百労」という名前では教わっておらず、経絡経穴概論の教科書にもこのツボは載っていませんでした。
第7頸椎よりも指2本分上で天柱から下りてくる部位なので、僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋などがこのツボの位置にあります。
首の疲れに対して百労のツボを重視するのは鍼灸の先生に多いのでしょう。
こりや圧痛部位に対してアプローチする鍼灸と、西洋の整体やマッサージを取り入れて大正時代以後に現在の形になった指圧との違いを感じました。
つまり指圧やマッサージは、筋肉の端と端をとらえてストレッチの刺激を与えることが目的ですから、筋肉の中心に近い部位は多くの1点と同じように扱うことができます。
ただし百労の位置にこりを見つけた場合はそのこりがゆるむまで施術を繰り返していきます。
答えに速く到達する手技と、答えがわかっても全身から答えを出す指圧マッサージとの違いを、「首の疲れのツボ百労」という注目の仕方から感じました。
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