ハンドルの低い自転車、左手掌と右肩甲挙筋のこり。
イチョウの木に残った葉っぱはわずかになって、木の下には乾いた落葉と白く粉をふいた柔らかいギンナンが重なり合っていました。
40代女性、主訴は右側の頭痛、右肩甲骨内上角の肩甲挙筋停止部のこりがこの頭痛に関わる一番の反応点でした。
肩甲挙筋は肩甲骨を挙げる筋肉ですから、その姿勢になる動作は何か、他の体の部位を探っていくと、左肩鎖骨周囲、左手掌の母指球と小指球、右大腿外側、左下腿外側という対角線のこりがありました。
運動のために折り畳みの小さい自転hでサイクリングをしていたそうで、おそらく左肘伸展で左ハンドルをしっかりと握っていたため、右肩と右上肢は自由度が高くなって右肩が挙がります。
右脚はО脚気味に、左膝は内側に締めてペダルを踏むと、右大腿外側と左下腿外側の筋肉を強く使ってペダルをこぐことになります。
葛根湯を飲んでも頭痛に効果がなかったということですが、葛根湯は首から背中の寒気がするような時に体温を上げて発汗をうながして肩こりや頭痛を解消する体力中等度以上の方の薬です。
体質としては合っていると思いますが、ゾクゾクと寒気がする風邪の引き始めのような症状ではなかったので効果がなかったのでしょう。
指圧は体のバランスの歪みを全身に点圧で触診しながら治療していくので、薬と違って部位ごとに適量刺激の調整ができます。
指圧後は楽になったとのこと、強いだけの患部への刺激ではむしろ症状を悪化させることがあるので注意が必要です。
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