恋愛

2020年5月 6日 (水)

日常にあったら豊かになること。

56_20200506082801 柑橘の花

 

 道端の柑橘の木に白い蕾がつきました。もうすぐネロリの香りがしてきます。

 好きな香りは日常になくても暮らしていけるけど、あったら気分が良くなります。

 自粛要請で通常の営業ができないお店の品々やサービスは、不急ではあるかもしれないけれど不要ではありません。

 昔、火事場で纏(まとい)を振る人にも役割があり、スタンドの応援団や観客もその日のライブの味になります。

 最近増えたテレワークのテレビ番組は、無駄やハプニングの中から選りすぐった情報がないので面白くありません。

 豊かさとは、こんな状況だけどそれにも増して本当は行きたいという場所やお店があることも含まれます。

 たやすく触れられない時だからこそ、気持ちのいいタッチを研究しましょう。

 「それにも増して」という御客様の体の状態に合わせ、痛みに配慮した気持ちのいいタッチを。

 

 

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2020年1月17日 (金)

40代女性、座位左お尻重心で左大腿二頭筋長頭起始部痛(挫傷)。

117_20200117081301 ロウバイ

 

 今朝も梅を探しながらウォーキングをしてきましたが咲いていたのはまだ蝋梅だけでした。

 40代女性、朝起きた時から左の坐骨から大腿後側に痛みがあり、玄関から上って来た時には左足を引きずっていました。

 座位では左に体幹が傾き左背部が硬くなっています。触診で背中から仙骨までに強い痛みはありません。

 座位で左脚を上げていくと左の坐骨から大腿後側に痛みが走りました。

 これはストレッチ痛と考えられ、仰臥位で左の股関節屈曲から膝を伸ばしていくと主訴を再現する痛みが大腿後側にありました。

 伏臥位の触診で大腿二頭筋長頭起始部の坐骨結節から大腿中央への痛みが確認できたので、座位姿勢の左重心による血行不良で小さく裂けた傷ができたのでしょう。

 デスクワークの仕事中も痛かったのでラップの芯を左のお尻に当てていたということでしたが、全身指圧後、左のお尻に丸めたタオルを当てて座ってもらうと痛みはなくなっていました。

 指圧後の大腿二頭筋のストレッチでも痛みは再現されたので、2~3日は強く圧したり、しっかりとしたストレッチはしないようにします。

 左足先まで痛みが走ることがあったようですが、背中から足まで左半身の筋肉がゆるみ、右半身の筋肉もゆるめて左右のバランスがとれているので、仕事中は丸めたタオルを左の坐骨に当てておけば患部を休ませることができて治りが早くなります。

 今朝はもうほとんど痛みはないかもしれません。

 年齢を重ねていくと何かをした覚えがなくても突然肉離れのようなことが起こります。体を硬いままにして血行不良の状態にしておかないことが大切、自分の怪我を治すのは自分の血液です。

 指圧で圧して放せば血管内皮細胞からNOが放出されて血管は拡張し血行が良くなります。

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2018年7月18日 (水)

一時間半の校外学習で熱射病になった小一男子死亡、公園の遊具は70℃になるものも。

718 糸がほつれたような脱皮

 セミも暑いので低い蔓草につかまってファスナーの糸がほつれたようなあわてた脱皮をしたようです。

 愛知県豊田市の小学校では校外学習に参加した小一の男の子が熱射病になって亡くなられたそうです。

 1km先の公園までの往復を入れて約一時間半の校外学習だったそうですが、道路や地面の照り返しで屋外の気温は気象情報の気温よりも5℃くらい高くなっています。

 猛暑で公園の遊具は金属性のもので50℃以上、タイヤを使ったものは70℃にもなるそうです。

 男の子は「疲れた」と言っていたそうで、こんなことで命を落としてしまうのは可哀想です。

 「何となく」も「虫の知らせ」も「生理的に合わない」も一つの理由です。

 集団行動の中では我慢してしまうことも多いですが、「ダメなやつ」だと思われても、尻ごむことや嫌がることは第六感が知らせる危険を避けるために必要なことかもしれません。

 今日も命に危険の及ぶ恐れのある暑さになるようです。

 頑張らない努力をしましょう。

 

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2015年11月21日 (土)

元横綱北の湖理事長、直腸がん多臓器不全で死去のニュース。

 昨夜テレビを見ていると、相撲協会の北の湖理事長が亡くなったというニュース速報が流れました。

 前日まで九州場所で仕事をつとめ、貧血で入院した昨日のうちに直腸がん・多臓器不全で亡くなったということですから、相当我慢をして仕事を続けてきたのでしょう。御冥福をお祈りいたします。

 今週は俳優の阿藤快さんが大動脈瘤破裂で亡くなったというニュースもありました。

 痛みを一人で抱え込まないということが命を維持するために大切だと思った一週間でした。

 不祥事の続く相撲界の改革をやらなければいけないという意欲に燃えて北の湖理事長は無理をしていたのでしょう。

 諫めてくれる目上の人がいなくなり、弱音を吐ける相手もいないトップに立つ人は、痛みに臆病なくらいが命を守ることになりそうです。

 先週たまたまある会社の社長さんの奥様に指圧をして、旦那様が「重病かもしれないとやたら病院に行く」という話をうかがいましたが、今週になって、そのほうが賢明のように思えます。

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2015年6月 5日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「下肢のむくみ」。

  昨日の午後は飯能の生活の木で「下肢のむくみ」のアロマ指圧講座でした。

  甲状腺機能低下症のヒアルロン酸によるむくみモドキとの鑑別から実技を行いましたが、皆さんすねの内側を圧して痕が残る皮下に水分の滞留した一般的なむくみでした。

  下肢のむくみを解消する筋肉の使い方として「大股歩行の時の地面を蹴る後ろの下肢」をイメージしてもらい、股関節伸展に働く大殿筋とハムストリングス、膝伸展に働く大腿四頭筋、踵を上げる下腿三頭筋、そして足趾屈曲に働くふくらはぎ最深部の筋肉から足底・足趾に運動させるタッチを中心に実技を行いました。

  まず仰臥位で鼡径部から足趾までの指圧と股関節、膝関節、足関節、足趾の運動法を行い、下肢伸展挙上牽引で下肢長を伸ばしました。

  アロマオイルトリートメントではサイプレス+ゼラニウム+スイートアーモンドオイル(濃度1%)を使い、伏臥位で下肢をクロスさせて高さを作り、下になる下肢に圧をかけながら重力を利用しての軽擦や膝屈曲で高さを利用した下腿の軽擦と運動法を行いました。

  むくみのタッチはテンポ良く、ポン、ポン、ポン、と軽快に刺激します。

  癒し系のゆったりしたタッチではかえってだるくなってむくみの施術効果が下がります。

  施術後、靴がゆるくなった、ズボンがゆるくなったという方がいました。

 受講していただいた皆さんに軽快なタッチや関節の運動法がむくみの解消に効果があることを実感していただけたことと思います。

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2014年4月13日 (日)

80代女性、肩の痛み、背中が丸くなり背部の筋緊張、膀胱炎。

  80代女性、主訴は肩の痛みで、寝ている時に「足の置場がない」という感じで目が覚めて眠れなくなるそうです。

  この「足の置場がないという感覚」をどうとらえるかでセラピストのセンスが評価できます。

  1月に膀胱炎になってまだ服薬治療中ということで、私には膀胱炎と「足の置場のない感覚」の関連性が診えてきました。

  膀胱経の経絡は内眼角の「睛明」から頭頂部、後頭部を経て脊柱の両側を下り、下肢後側を下って第5趾爪根部外側に終わります。

  膀胱炎になってからは体調が悪く、12月以来の指圧で、背中が丸くなり背部の筋肉が緊張しています。

  左肩甲骨外側の小円筋を圧すと強い痛みがあります。

  猫背で肩が体幹よりも前に出て内旋し、左肩はほとんど同じ姿勢のままストレッチされていないようです。

  背部の緊張→交感神経優位→血管収縮・血行不良→膀胱炎が治りにくい、ということはあったと思います。

  「足の置場のない感じ」は、背部の筋緊張による椎骨の間隔の短縮→坐骨神経の圧迫ということがベースにあります。

  下腿後側の浅い部位=腓腹筋は使われておらず圧しても痛みはありません。ふくらはぎの表面はむくんでいます。

  しかし、深部のヒラメ筋を圧すと強い痛みがありました。

  これは座位が多く、腓腹筋を使うような膝をしっかりと伸展させて足を底屈させる動きはしていなかったということです。

  そのかわりに膝軽度屈曲で立ち上がったり、歩いたりしていたのでヒラメ筋がよく使われていたということです。ヒラメ筋の支配神経は坐骨神経の延長の脛骨神経です。

  特徴的だったのは大腿内転筋群の緊張を伴わない股関節を閉じた(両大腿内側を近づける)状態から開く時の動きの硬さです。

  普通、老人性の歩行はO脚になって下肢外側が緊張します。

  この女性も下肢外側の緊張はありました。

  下肢外側の緊張があれば股関節外転が常なので普通は股関節が外に開きやすいのですが、「膀胱炎」で痛みや頻尿が続いていたので、骨盤底筋を等尺性収縮させて締める力が加わって、股関節内転のロックが長い間かかっていたようです。「オシッコをがまんする」時の骨盤底筋の緊張です。

  全身指圧、股関節などのストレッチの後、体がかなり楽になったようです。

  就寝してから1時間おきに目が覚めてトイレに行くとのことで、「日中の運動が少なく、年齢的に心臓の働きが弱くなってきているので、就寝姿勢で重力の影響が減ると末梢のむくみが還りやすくなって尿が作られる」ことをお話すると納得されたようです。

  抗生物質の服用で一時は便秘になったということですが、今は便秘ではないとのこと、毎日ヨーグルトを食べているようなのでそれも良かったのでしょう。

  疲れて免疫力が落ちて膀胱炎になる女性は指圧・マッサージに来る御客様にもたくさんいらっしゃいます。

  しかし、膀胱炎と膀胱経の緊張を結びつけて考えるセラピストはなかなかいないのかなと思います。

  このケースは高齢者でもあり、膀胱炎と膀胱経の関連が強くにおいましたが、若い方では背部の筋緊張はあっても坐骨神経症状はない場合が多いので見逃してしまうことが多いかもしれません。

  治りにくい症状を改善するためのポイントは、見逃している体のロックをどれだけ見つけて解放するかということです。

  高齢者の方にはゆっくりとわかりやすい言葉を選んで話をしてください。

  安心をお土産に帰っていただくのがセラピーです。

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2014年3月 8日 (土)

2014年4月~9月アロマ指圧講座。

 4月から9月の生活の木ハーバルライフカレッジでのアロマ指圧講座の日程です。

 飯能市美杉台の生活の木 薬草香園(TEL042-972-1787)では毎月第1木曜日の午後1時から3時に「ホームケアのアロマ指圧講座」を開講しております。

 4月3日「肩の関節運動を利用したツボ刺激」、5月1日「腰痛、坐骨神経痛」、6月5日「下肢のむくみ」、7月3日「上肢の痛み」、8月7日「頭痛とめまい」、9月4日「吐き気」を予定しています。

 初心者の方でも基礎を学ぶことができ、アロマや指圧の奥深さに興味が持てるような内容を考えています。全6回で全身施術ができます。

   
 原宿表参道校(TEL0120-821-272)では隔月第3水曜日の午前10時から12時に「症状改善のアロマ指圧講座」を開講しております。

 4月16日「肩の関節運動を利用したツボ刺激」、6月18日「下肢の関節運動を利用したツボ刺激」、8月20日「頭の重さを利用したツボ刺激」を予定しています。私の施術例を紹介しながら実践的な対処法を学んでいただきます。

 また生活の木スペシャルセミナー「美・健・食・創・心 心地よく暮らすための 人生の磨き方 12日間」の中で、7月13日(日)13:45~14:45「自分の癖を理解して体・肌・心のアンチエイジング」、15:00~16:30「誰にでもできて必ず効果のある正しい肩こりのマッサージの仕方」を開講いたします。

 詳しくは『ハーバルライフカレッジWeb』 http://hlc.treeoflife.co.jp をご覧ください。

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2013年10月28日 (月)

右肘伸展+右手の甲を上に向けて手関節背屈で体の正面で「左手で右四指を持って」右手関節を回せますか?

 昨日は雨で一週間延期になった「健康ストレッチ体操」のセンセイをしてきました。

 基本的な立位の静的ストレッチを30種類組み合わせた約15分の内容ですが、毎日続ければほとんどの肩こりと腰痛は緩和されるのではないかと思います。

 高齢者の方もいらっしゃったので、1つのストレッチを8秒×2回ずつ行いました。

 「20秒×3回のストレッチが最も効果があった」というデータもあるようですから、20秒×3回でこの30種類のストレッチを行えば約45分かかります。

 「どの筋肉を伸ばしているのかを意識して」、「息を吐きながら」、「痛みの出ない範囲で」ということを説明しながらのストレッチ教室です。

 頚椎伸展のストレッチでは、女性が多かったので、「頭を後ろに倒すのではなく、顎を上に向けて首のしわを伸ばしましょう」というように美容的なメリットを強調してみました(頚椎はむち打ちの時に胸鎖乳突筋が働いて前に戻されます。後ろには行きたがらないものです)。

 「胸に上腕を沿わせて斜め下に反対側の手で引っ張る、肩甲骨上3分の1にある棘上筋のストレッチは肩が上がりにくい人に」、「手掌を上に向けて上肢を体の正面で伸ばしてから手関節を背屈させる前腕屈筋群のストレッチは手根幹症候群や腱鞘炎で手指のしびれがある人に」など、そのストレッチで緩和できる症状を説明しながらのストレッチです。

 皆さん一番出来が悪かったのは「右肘伸展+右手の甲を上に向けて手関節背屈、体の正面で左手で右四指を持って右手関節を内回し、外回しと回すストレッチ」です。

 左手の巧緻性が乏しいということなのですが、左手で右手関節を回すのは簡単そうで意外と難しいことです。

 右手で左手関節を回すことはできても、左手で右をやると右肘のあたりから右上腕がふにゃふにゃしてくる人が多いと思うので確かめてみてください。

 これも慣れればできるようになります。

 それほど右手にはできて左手ではできないことは多いのです。

 ともあれ、たった15分のストレッチでふうふういう人もいて、ストレッチ後には肩関節の可動域が拡がって肩こりが軽くなり、全身の血行促進になって爽やかに汗ばんだようでした。

 来年も頼まれてしまいましたが、タッチセラピストとしてはストレッチだけだと物足りないような気もしますし、他動的な治療のストレッチ以外の見本というのはちょっと恥ずかしい気もします。

 あまちゃんの「ださいくらいがまんしろ」の一言はたいしたものです。

 需要があれば何でもやっておいたほうがいい、「これはちょっとなぁ…」と思う時、「ださいくらいがまんしろ」を思い出します。

 

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2011年12月 1日 (木)

メトロノームを使ってタッチを練習してみる。

 束縛から解放された時、自由を感じます。

 自由自在な、ゆらぎのあるタッチを獲得しようとするならば、少し速いテンポや少し遅いテンポなどにタッチのタイミングを変えながら、決まったリズムの中にタッチを押し込んでみるという練習方法があります。

 メトロノームがあれば使ってみましょう。

 軽擦でも指圧でも、体の曲面に密着して水平方向や垂直方向に圧刺激を移動させるためには、とらえにくい部位があります。

 一定のリズムで体の曲面に触圧刺激を続けるためには、より素早い体のさばきが必要になってくる部位があるのです。

 一定のリズムのタッチには、一定のリズムでは収まらない体の動きを必要とすることがわかると、メトロノームという束縛から解放された時に、より自由で微妙なタッチのニュアンスが出せるようになります。

 それがタッチの個性です。

 個性を伸ばすために、あえて束縛の中で自分のタッチを感じてみましょう。

 メトロノームを使うと、少し速いタッチも、少し遅いタッチも、一定のリズムの中で収めようとすればテクニックが必要であることがわかります。

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2007年10月22日 (月)

『ねこ鍋』考 -ほど良い圧迫感-

 『ねこ鍋』を見ていると、土鍋のほど良い圧迫感がリラクセーション効果を高めているのがわかります。

 それは『ほど良い狭さということにも通じます。

 砂漠の温度と湿度を快適なものにしても、そこで両手両足を広げて大の字に寝て、長い時間リラックスするということは難しいと思います。

 それは『胎児の姿勢』にも通じることです。

 リラックスするためには、ほど良く狭い空間を囲って『他からの圧を感じる』ほうがより安定したストレッチを保つことができます。

 手技療法で全身に適度なタッチを受けた後の顔は、どなたも『ねこ鍋』の中でまったりする猫の表情に似ています。

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